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「浅川山」(「ビスタリ山ある記(24)」)

2月の連休が終わりました。連休の前に、史上最強の寒波が来るとの予報で緊張しました。実際に北海道では、マイナス30度まで下がったところがありましたが、信州ではそれほど気温が下がらず、曇りがちではありましたが風はほとんどなく、穏やかな冬という感じでした。

センターでは、リーダーコース7回目の講習「冬山登山の実践」が行われました。この講習は、センターの講習会の中で最長の3泊4日です。初日はセンターで山に入る準備、2日目は黒沢尾根に入ってテント泊、3日目は雪洞泊で4日目に下山です。この時期に山中で2泊するのは大変で、ベテラン講師3人を動員し、職員も3人入りました。

頑張っている講師や職員には申し訳なかったのですが、10日の日曜日、私は山岳会のメンバーと浅川山に登りました。浅川山は常念岳一の沢登山口近くにあって標高1,742mの里山です。背後に標高2,800mを越える常念岳や燕岳が控えているので、安曇野の平から見ても全く目立ちません。地元の人でも名前を知らない人の方が多いでしょう。今は場所も定かではなくなってしまいましたが嘗ては安曇野から中房温泉に入る道が通っていた所です。

頂上近くまで林道が通っていますがかなり遠回りになるので今日は頂上に続く尾根を登る予定です。道は無いので藪漕ぎです。麓のあずみの公園駐車場で車を1台にして、常念岳一の沢登山口に入る道を入って別荘が並ぶ区域の端の取り付きに向かいます。

取り付きに着いてびっくりしたのは私たちの他に登る人がいたことです。40代くらいの男性がスキーを履いて登っていきました。スキーなので林道を上るのでしょう。私たちも支度をして歩き始めます。

 

歩き始めの標高は1,070m。昨夜の新雪は10cm程。途中まで林道を歩き標高1,290m地点から藪の尾根に入りました。

背丈ほどもある笹と灌木をかき分けて進むのは時間がかかり体力も消耗します。昨夜の雪が木の枝に積もり幻想的な景色です。予報では晴れとなっていましたが、薄いガスが残って青空は見えません。地図を見ながら浅川山の頂上につながる尾根を登ります。藪が薄いところを探して進みます。

新しい赤いテープの標識がありました。こんな所で藪漕ぎをするのはどういう人かと、自分達のことを棚にあげて思いました。雪が深くなって途中からワカンを着けました。

藪の急登で3時間格闘しましたが、標高1,475m地点で断念。このペースで登り続けると降りてきて麓の駐車場が閉まってしまうかもしれません。下りは踏み跡を辿り、途中から道路に出て2時間程で取り付き。

この日の収穫は、雪の浅川山に登る方法が見えたことです。道の無い藪山に登るのは時間が掛かります。取り付きから頂上まで標高差700mほどですが、今日は400mほどを3時間かかりました。このペースで登れば頂上まで5時間程掛かりそうです。下りはその6割程都考えると3時間。合計で8時間は掛かりそうです。そうなるともう少し早い時間に出発する必要がありそうです。

雪がもう少し多いと歩きやすくなって時間が短縮できるかもしれません。安曇野からみると地味な山ですが、頂上からの景色を見てみたい思いました。

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