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危急時対応、実践編(「山でのビバーク技術と危急時対応」2日目)

さて、昨日のブログの続きです。
まず、今朝。
「よく眠れましたか?」という質問には、概ね8割の方が手を挙げられました。
ともあれ、長い夜を無事に皆さん越してくださいました。お疲れ様でした!
装備一式をザックにおさめたら、いざ、実践訓練登山へ!

読図をしながら、山頂を目指します。

スマホにGPSアプリが当たり前の現在ですが、電池が切れたら成す術無し・・・
最近は、紙の地図の重要性も見直す方が増加しています。

消防班の皆さんも、普段の業務では使用しない紙地図で、ルートファインディング!

一般班の方も、地形をしっかり確認中!
こまめな現在地確認はもちろん、地形を読めれば、安全なエスケープルートやビバーク地選定にもつながります。
さらに一般班は、ツェルトの設営の実践にも力を入れました。

山中で3回実践したのですが、これが、皆さん素晴らしかったです!!
従来のいわゆる「ツェルトの設営方法」といったものにとらわれず、それぞれに、現地にあるもの、自分の限られた資材を使って、それぞれとても工夫して設営されていました。
こういう発想と対応力こそが、平常時はもちろんのこと、危急時にも力を発揮することと思います!!

そして、消防の皆さんは、時間を区切っての設営をお願いしました。悪天候下でも迅速に張れるように、と、こちらもそれぞれ工夫を凝らして、素早くしっかりと設営されていました!

一般班の方は、応急処置についても実践しました。
ファーストエイドキットは、持ち出すときりがないのですが、最低限これだけは、というものは、仲間の中でも話をしておきたいところですね!

両方の班とも、山頂でお昼の大休止。
北アルプスはあいにく雲の中でしたが、ちょうど紅葉真っ盛りの鷹狩山でにぎわっていました!

ついつい紅葉に目が行きますが、ふと足元を見ると、マツムシソウがまだ咲いていました!
健気ですねえ・・・

さて、こちらは消防班の皆さんの様子。主に救助の実践訓練を行いました。
要救助者役も務めていただきながら、少ない装備でどこまで対応できるのかということも体験していただきました。

山中での実践訓練ということで、ロープワークの際にも、資材が限られる場合はどのような優先順位をつけてシステムを構築するかということも考えながら訓練を行っていただきました。

消防班は3つの隊からご参加いただき、和気あいあいとした雰囲気での実践訓練となりました。
職員・講師としても、それぞれの実務のお話しなどもお聞かせいただき、大変勉強になりました!!
下山後は、両方の班とも再度センターに集合し、振り返りを行って、講習修了となりました。
今回は、急な講習場所の変更もあり、八ヶ岳に行けなくて残念ではありましたが、その分時間的な余裕もできて、手厚く実践が出来た部分もありました。
2日間で学んだことを持ち帰っていただき、防災訓練同様に、また仲間やご自身で時々実践練習をしていただければと思います。
今回、ご参加いただいた皆様、寒さの中でのビバーク含め、2日間、大変お疲れ様でした!
またいつでも、センターにお立ち寄りくださいね!!

北アルプス ライブ映像

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