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黒斑山で安全登山を考える

先月9月末、今年度4回目の「シニア安全登山教室」が、浅間山を望む黒斑山で開催されました。

この日は天気にも恵まれ、参加者全員が2,404mの黒斑山ピークから浅間山を眺めることができました。

おまけに、間近でカモシカに遭遇! 優しい眼差しが忘れられません。

当日のルートは、高峰高原ビジターセンターから表コースを上り、中コースを下山。

途中一カ所、トーミの頭に上り詰めるところはやや急な斜面になっています。

上りはそれほど危険を感じませんが、下りとなると、慎重に下る必要があります。

天気が悪かったり、膝に不安があったりすると…少し心配になりますね。

先日、県警山岳遭難救助隊長の岸本さんが、朝日新聞のインタビューに答えて、次のように答えていました。

「登山はマラソン大会ではありません。マラソン大会は移動用のバスに乗ることができますが、登山はギリギリを越えたら遭難につながってしまう。そうならないための準備や行動管理が必要なのです。」

また、「交通事故には絶対に遭わないと言い切れないのと同じで、登山も、遭難するかもしれないと想定して準備をしてほしい。当日は、体調や天気も確認してから入山していただきたい」と。 まさにその通りだと思います。

マスコミ報道もありましたが、10月初めに、長野県内の山岳遭難件数及び遭難者数が、過去最多だった昨年を早くも上回りました。まだ3か月近くも残っているのに…

登山は、トーミの頭に登るルートのような不整地を長時間上ったり下ったりする、かなり過酷な「運動」です。しかも、ときには荒天の中での「運動」になることもあります。

登山前の準備や行動管理に心がけて、この週末、そして晩秋にかけての登山を楽しんでください。

当センターでは、この時期から来年度の事業計画を立て始めています。より多くの登山者が、安全に楽しく山に登ることができるよう真剣に考えていきたいと思っています。

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