今日は、「善光寺平の成り立ち・そのヒミツに迫る!」と題した、野外活動講座を開催しました!
直前まで天気予報が芳しくなく、心配しましたが、集合時間には雨もすっかり上がりました!

講師は、戸隠地質化石博物館の研究員・田辺智隆さんです。
我々、謎解き隊に手渡された資料は、古い地図2枚と新しい地図2枚。
田辺さんからは、「本日のキーワードは、【大地】と【水】です!」とのお言葉。
さてさて、どうなるやら? 地図を片手に、いざ、歩き始めます!

謎解きのヒントとなる場所を、歩いて巡ります。
こちらは、長野県庁駐車場の敷地内にある、県歌「信濃の国」の歌碑。
県民の皆さま、存在をご存じでしたか?!(私はお恥ずかしいながら知りませんでした・・・)

こちらでは、大地の動きで出来た「断層」を、公園内で観察することが出来ます。
この断層が、まちづくりにどう影響しているのか、というお話もお伺いしました。

古い建物には、その歴史がしっかりと刻まれています。
なぜ、こんな頑強な作りなのか?使われている石材について・・・など、興味深い話がたくさん!

賑わう善光寺さんのすぐ前にある「長野市道路元標」。
文字通り、市町村の道路の、起終点となる場所を示した道標です。説明書きもあります。
善光寺参道の入口、すぐ右手にありますので、通ったら立ち寄ってみてくださいね!

こちら、長野市の西宮神社。
長野県民にはおなじみ、寒い時期に上がる、えびす講の花火は、ここの神社の花火だったのですね!

(中に銭洗弁財天もあるので、行ったら洗いましょう~💵)

ぐるりと回って、善光寺の仁王門へ。
中の仁王像について、一度焼失してしまったことや、裏面にある三面大黒天についても、興味深いお話を聞きました。

参道の地面やその脇にある石垣の石についても、いつも通り過ぎていましたが、田辺さんの説明を聞きながら歩くと、「なるほど!」がたくさんありました!
こちら、松代の「柴石」。安山岩(質)溶結凝灰岩で、溶結レンズがはっきり!見えます!

善光寺さんは、今日も大賑わい!外国の方の姿も多く見られました。

途中、善光寺さんを正面に望める場所で、お昼休憩!
ちょうど今日は「びんずる市」が開催されていて、こちらも大盛況でした。
ちなみに、今日の長野市の最高気温は28.5度とのことで、もはや暑かったです・・・

お昼が終わってから、記念撮影♪
(いつもながら、職員Aの無茶ぶりに応えてくださり、ありがとうございました!)

城山公園にある神社に立ち寄りました。
かつては、明治天皇も立ち寄られたことを示す碑があり、その設置の経緯などのお話をお伺いしました。

高台から見下ろす善光寺平と、遠くに見える山々。
断層が繰り返し動いて出来たという、この高低差。かなりのものでした!

伊勢社(伊勢宮大神宮)にも立ち寄りました。
ここにも、大地と水の秘密が隠されていました。

こちらは、近くの水路の写真です。
なんと、直角に曲がっているんです!
後半は、水路に沿って歩きながら、「水」についても、だんだんと謎を解いていきます。

「水」の謎解きで一番盛り上がった?!のがこちら。
なんと水路が立体交差しているんです!!
その経緯についても、なるほど!という理由を教えていただきました。

行程中は、古い地図と現在の地図を見て、今いる場所を確認しながら歩きました。

変わっているところもあれば、変わらないところもあり・・・もちろん、その変化の一つ一つにも意味があり・・・。
善光寺平の成り立ちと、その変遷を知るための鍵がたくさん!
教えてもらわないと気づかないこともたくさんあって、目からうろこが落ちまくりでした!

最後は、長野県庁に戻って、最後にキーワード「水」にちなんだ場所をもうひとつ見て、終了となりました。
何とも思わず、見過ごしてしまう風景の中に、こんなに物語があったのか!と感動する1日となりました。
(ちなみに参加者の皆さん(の平均値?)によると、しっかり15,000歩ほど歩いていました!)
6時間にわたって、しゃべり続けてくださった田辺さん、最後は少々ハスキーボイスに💦
熱のこもった楽しい案内をたっぷりとしていただき、ありがとうございました!!
講師の田辺さん、参加してくださった皆様、暑い中おつかれさまでした!!
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街なかを歩く講座は、今年度もう1回あり、6月22日(日)。
今度は大町市街地の山岳史跡がテーマです。
「岳のまち・大町」には、街の中にも山にちなんだ場所がたくさん!
講師・市立大町山岳博物館・学芸員の関悟志さんのご案内で、そんな場所を訪ね歩きます。
こちらも、どうぞお楽しみに!